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12月1日

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バラのスケッチの更新を続けていますが、ここ数か月、私が最もエネルギーを注いでいるのは野良猫の観察です。

「魅力的な猫の絵を描きたいなぁ」というのが当初の動機であり、現在もその一線を踏み越えてはいないのですが、

野良猫の現状や人との関わりなどを知るにつけ、また、それぞれの猫に勝手に名前をつけたくなるくらい、各猫の個性を知るにつけ、

その猫と対面していない時間すら、「今どうしているかなぁ」などと気になったりするようになりつつあります。

これから寒い冬を迎えるにあたり、特に越冬一年目の子猫においては試練の数か月になりましょう。

しかし、一方で私の中で際限のなくどんどん増える(気になる)あちらこちらの野良猫たちへの愛情には物理的・時間的・経済的な限界があり、

どこかで(気にする、しないの)一線を引かないと結局、最も気にかけてあげたい猫にすら配慮が行き届かなくなると感じ、

優先順位と限界線をもうけることを止む無しと考えて行動しています。

しかし、本当に猫好きな責任感のある(ボランティアなどの)方々は、どんどん背負うものを重くしてしまうので、いつか破綻してしまうのではないか、と

気が気ではありません。あまりの熱心さゆえに感心半分、心配半分。もしあの方々が倒れでもしたら・・・。

野良猫に興味のない方は、それを自然淘汰と気軽におっしゃいますが・・・。

もはや人間で満員状態の地球上で、人と動物の共存の在り方は「自然のかたちで・・・」という言葉は成り立たず、人間側に他の動物に対する

愛情をベースにしたなんらかの意識が醸成されていかないと、人の生活の裏で犠牲になり続ける動物たちは後を絶たないだろうなぁと、

野良猫の観察から、そんなところに考えが流れついていくこの頃です。